Caladrius BLAZE

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ストーリー

古き穏やかな時代、それは一人の錬金術師によって終わりを告げる。
放浪の天才錬金術師パラケルススによりもたらされた
練金術による元素(エーテル)制御の技術。
それは世界を構成する元素を
組み替え、制御し、様々な力を生み出す技術だった。
新たなる技術により鉱物を加工して機械を生み出し、
医療、文化、産業が飛躍的に発展する事となる。 豊かな暮らしを与える事となった。
それはパラケルススが錬金術を体系化させてから
数百年後の今も変わらぬ恩恵であり永遠に続く
幸福な時代と思われた。

錬金術による平和と技術が続くほど光は一層輝き、
かつて錬金術によって巻き起こされた
闇は光に隠れ人々の記憶から消えていき、
ただ伝説だけが残った。
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パラケルススに連なる一族は辺境の村で生活し
始祖より受け継がれた禁呪を守り続ける為に
人目をさけて生きていた、
だがそれに目をつけた者がいた。
サザラ共和国の中にあって比較的若い国である
        バラダン王国の国王グラハムである。
王は錬金術を生み出した一族に相応しい名誉と地位を
求める一族の若者数名にそそのかし禁呪を
持ち出させる事に成功する。

 禁呪を手に入れた国王は約束通り一族の若者達に
大量の金貨と地位を与えた。
王たるもの約束は守らねばならない、
故に地位を与えその数分後に幽閉した。
禁呪の存在を知るパラケルススの一族は 危険と判断し、里に残っている一族は残らず滅ぼした。
次に王は禁呪を用い新たなる軍を編成し、
その為に必要な物を国民から徴収した。
その必要な物とは人の魂、人々は強制的に王都に
連れられそこで魂を吸い上げられ
兵器の一部とさせられた。
国の物は全て王の物である、よって国民の命を
どうするかは王である自分が決められる。
狂気をまとった王に意見できるものなど
皆無であった。

人々が兵器の生贄となっていくその様はまさに
地獄と呼ぶに相応しい光景だった。
そして人々の魂を糧とした兵器は王国全土に
配置され平和は一瞬にして恐怖に変わった。

しかし、このバラダン王国の異変に立ち向かう
三人の姿があった。
任務により国外に出ていたバラタン王国の守護騎士団長アレックスは帰路に立ち寄った
村で王国の変貌を知る。純粋過ぎる目に映るのは
愛すべき自国の変わり果てた姿だった。
彼女は一人国を正さんと救国の志を胸に立ち上がる。

狂気の王に滅ぼされた一族には唯一の生き残りがいた。
一族の者に守られ生き延びたケイは、
禁呪の消滅と一族を翻弄した
始祖への恨みを果たすため一人王国へと乗り込む。

枢機卿からの連絡が途絶えた教会は一人のシスターを
王都へ送る事を決定した。
女神リディアに愛されし少女マリア
彼女は神の教えに従い光を灯さんとバラダン王国を目指す。

それぞれの思いを胸に、彼らはパラケルススの残した
“空を翔る銀の翼”で飛び立っていった。

狂気の王は自らの導いた惨劇を楽しむように静かな笑みを一人浮かべていた。
悠久に続くと思われた光の時代の終焉と
無限に落ちる闇の始まりを夢想するように・・・
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